■新間 智照 (しんま ちしょう)   妙法華院住職


■経歴
 
1926年、神戸市妙法華院に生まれる。京都大学哲学科仏教学科卒。
1954年、妙法華院第4世住職に。
1970年代より、日蓮宗内、さらに国内外の平和・人権・環境の諸活動に取り組む。

 現在、国際アムネスティ日本支部終身会員。アジア仏教徒平和会議(国際NGO)日本センター理事長。日本宗教者平和協議会代表委員。
  地域では、アースデイひょうご代表委員、「語りつごう戦争」展の会代表等をつとめ、寺の境内施設をこれらの活動に提供している。海外活動18か国、25回。


■発表の内容  永続可能な社会と宗教
 
 宗教は一見、社会環境問題とは次元の異なる「個人の内心の問題」と思われがちで、その一面はあるものの、宗教はじめ文化は、社会が永続してこそ意味がある。社会亡びて何の信仰ぞ・・・と言わねばならない。(心と環境の相関)

 さらに社会を永続させるためには、人間の思想、心の在り方が大きな影響を持ち、現代人の生活に対し、宗教は古くさいものではなく、むしろその役割を増してきている。

 多くの宗教の説くところ、信条とするところは、生命の尊重、非暴力、自然との共生、浪費への戒め、神の愛・慈悲・利他の教え等で、永続可能な社会へ示唆するところが大きい。主に仏教の立場から、この問題を考えてみたい。