生きてるゴミ、死んでるゴミ 〜リサイクル(再生利用)かリユース(再使用)か〜
投稿日時 2007-06-11 09:01:41 | カテゴリ: SSの"め"
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某事務所の改装・大掃除を手伝った。 その際に出た、大量の廃材や古いパンフ、書籍の処分を業者にお願いした。
トラックに積み終えた業者に「廃棄処分料はいくらですか」と聞いた。返ってきた答えは「前半分の物は死んでるけど、後ろの分は生きてるので、帰って計算してから返事します」とのことだった。結局処分料は請求されなかった。業者は採算がとれた、つまり売れるごみが多かったのだ。
こうした経験をもっていたので、家電量販店のヤマダ電機やミドリ電化の「不要家電横流しーリサイクル料着服」の新聞記事が、下請け業者の不正行為をとりあげただけで、消費者にだけ負担を強いる不要家電リサイクルのあり方に、疑問を投げかけた記事がなかったのは大いに不満であった。
新聞記事には、「不要家電1600台を中古販売・輸出業者に持ち込んで」「目の前にお金に換えられる中古家電があって・・」「どこかに捨てるわけでなし、お客さんが困るわけでなし、出す先が変わるだけなので・・」とある。
「生きてるゴミ」は、持ち込む先が変わると「支払うべきお金」が逆に「もらえるお金」に変わるのである。言い換えると、まだまだ使えるゴミがリサイクルの名で使えないゴミに分類されている。「リサイクル」より「リユース」優先だ。
趣味で骨董市や「我楽多市」に出かけることの多い私は、古布のリメイクや、欠けた茶碗や皿の「金繕い・金継」にも挑戦している。循環型システムの中で、最もローテクで価値の高いのは「そのまんまリユース」である。
毎月21,22日大阪市天王寺区にある四天王寺さんの「市」はリユースの見本市である。 一度お出かけになられては、いかがでしょう。
中居多津子(SSネット会員)
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